英語をはじめとする言語を「身につける」際に求められる技能(スキル)は、「視覚的・聴覚的」という要素と、「インプット・アウトプット」という要素によって分けて捉えられます。
「視覚的か聴覚的か」という観点で2つに区分し、さらに「インプット方向かアウトプット方向か」という観点から2つに区分すると、2×2の組み合わせで4技能に区分されます。これが、いわゆる英語4技能です。
- 「視覚的」で「インプット方向」の技能は「読む」(read)技能。
- 「視覚的」で「アウトプット方向」の技能は「書く」(write)技能。
- 「聴覚的」で「インプット方向」の技能は「聞く」(listen)技能。
- 「聴覚的」で「アウトプット方向」の技能は「話す」(speak)技能。
このように考えると4技能の区分は必要最小限の合理的な区分方法であることが分かります。
ちなみに、この「4技能」は英語では the 4 (basic) language skills と呼ばれます。
この英語「4技能」の区分以外にも、語学習得に必要なスキルを区分する考え方があるかもしれません。あるいは、他の要素を追加する余地があったりするかもしれません。(たとえば「英語的な発想・思考」や「英語という言語の文化・歴史に対する造詣」といった要素は、言葉の習熟度合いを左右する技能といえそうです)。しかしながら基本スキル(basic skills)としてはひとまず4技能で充分、英語4技能は必要最小限の要素を網羅した合理的な区分なのです。