『探究学習白書』は、2020年1月に日本で初めて「探究学習の授業」をテーマとして掲げ刊行された白書です。『探究学習白書2023』は、初年に刊行された『探究学習白書2020』『探究学習白書2021』『探究学習白書2022』に次ぐ4冊目の白書です。
「探究学習白書」は、中学校や高等学校、大学、教育委員会などの教育機関はもとより、教育産業を担う大手企業、研究機関などさまざまな方面からの支持をいただいております。
探究学習の最新ニュース、動向を収録!!
探究学習白書2023のご紹介
「探究学習」は、新たな教育の形として急速に広がりを見せています。探究学習は生徒が自分自身の疑問や関心を追求し、自身で課題を見つけ、解決策を模索し、結論を導き出す過程を指します。これは、単に知識を受け取るだけでなく、自分で問いを立て、考える力を育むための重要な手段です。
本書「探究学習白書2023 」は、この探究学習を実施する教育者や関係者に向けて、実践編から始まり、2022 年の探究学習実施状況調査、最新動向、支援プログラム、そして学習指導要領まで、包括的な情報を提供します。本書を通して、より多くの教育関係者が探究学習を理解し、適切に実施できればこの上ない喜びです。
「探究学習 実践編」では、具体的な探究学習の進め方やその一例を提示し、どのようなスキルが育まれるのかを詳細に説明します。教育者にも理解しやすくなるよう、具体的な実践事例も用いています。
「2022 年探究学習実施状況調査」では、最近のトレンドとして注目される探究学習の実態を把握するため、実際のデータを元に分析を行います。その結果をもとに、探究学習の課題や今後の展望を考察します。
「探究学習 最新動向」では、ニュースや入試に探究を採用している大学など、最新の情報をまとめて提供します。探究学習の現状を把握するだけでなく、将来の方向性を見据えるための重要な参考情報となります。
そして、「探究学習支援プログラム」および「探究科目の学習指導要領」では、教育者が探究学習を円滑に行うための支援策や、授業作りに役立つ情報を提供します。 探究学習は、知識を深めるだけでなく、主体的な思考力や問題解決力を育むための大切な教育法です。本書が探究学習を実践する皆さまの参考となり、より多くの生徒がその恩恵を受けられるよう願っています。

探究学習白書2023書誌情報

発 行 日  2023年8月31日
体   裁  A4判/304ページ
発行・販売  一般社団法人英語4技能・探究学習推進協会
編   集  一般社団法人英語4技能・探究学習推進協会
価   格  71,500円(税込・一般購入者様)
       16,500円(税込・学校関係者様)

目 次

はじめに
第1章 探究学習 実践編
第1節 総合的な探究の時間のCAN-DO リスト
CAN-DO リストとは何か/「総合的な探究の時間」のCAN-DO リストの必要性/CAN-DO リスト/CAN-DO リストの最適化/定量的評価の実現
第2節 地域課題解決学習 の導入事例
第3節 探究学習教材一覧
第2章 2022 年探究学習実施状況調査
第1節 調査の目的・調査の対象等
第2節 探究学習で取り扱うテーマ
探究学習の授業でよく取り扱うテーマ/生徒に人気のある探究学習のテーマ/教員が将来取り上げてみたいと思うテーマ
第3節 探究学習を支援する団体
学校が支援を受けたことのある団体/学校が支援団体を決めた理由/支援団体への要望
第4節 学習課題の設定方法
国際理解、情報、環境、福祉・健康などの横断的・総合的な課題/生徒の興味・関心に基づく課題/地域や学校の特色に応じた課題/職業や自己の将来にかかわる課題
第5節 探究学習の授業における生徒の姿
主体性/協働性/自己理解/他者理解/社会参画への関心・意欲
第6節 探究学習の授業進行と生徒への評価
「課題の設定方法」についてのサポート/「情報の集め方」についてのサポート/「情報の整理や分析の方法」についてのサポート/「成果の発表方法」についてのサポート/他の活動への割り当て/成績表への評価記入
第7節 探究学習の進行状況
課題の設定に関する進行状況/情報の収集に関する進行状況/整理・分析に関する進行状況/まとめ・表現に関する進行状況/振り返りに関する進行状況/生徒のモチベーション
第8節 探究学習の達成度
複雑な間題状況を踏まえて適切な課題を設定することができるか/仮説を立て、適合した検証方法を明示した計画を立案できるか/目的に応じて臨機応変に情報を収集することができるか/情報を効果的に収集し、多角的・実際的に分析できるか/複雑な問題状況を把握し自分の考えを形成できるか/多様な情報から帰納的・演繹約に考察できるか/事象間の関係比較や複数の因果関係を推理できるか/目的や意図に応じて手際よく論理的に表現できるか/学習の仕方を内省し将来の学習に生かすことができるか
第9節 探究学習を通して身に付いたスキル
第10節 課題や問題点
生徒への評価/指導内容/学習場所/保護者の理解/支援団体/生徒のモチベーション/学習指導要領の目標/学習計画/授業進行/予算
第11節 教員の変化
教員自身の変化
第12節 探究学習の授業時数
授業時数は多いか/多い・やや多いと思う理由/ちょうどよいと思う理由/少ない・やや少ないと思う理由
第13節 探究科目の実施状況
第14節 教科書以外にかかる費用
国語、地理歴史、公民、数学、理科/保健体育、芸術、外国語、家庭、情報、総合探究/国公私立別
第3章 探究学習 最新動向
第1節 2022 年度探究学習ニュース
第2節 探究を入試に採用している大学
北海道・東北/関東/中部/近畿/中国・四国/九州
第4章 探究学習支援プログラム
第1節 支援プログラム一覧
第5章 探究科目の学習指導要領
第1節 高等学校
古典探究/地理探究/日本史探究/世界史探究/理数探究基礎/理数探究/総合的な探究の時間
第2節 中学校
総合的な学習の時間
第3節 小学校
総合的な学習の時間