2020 Gloabal 100に日本の企業6社がランクイン

カナダのコーポレートナイツ社は、世界のさまざまな業界の大企業約7400を対象に、環境や社会、ガバナンス(ESG)の観点から持続可能性を評価した「2020 Gloabal 100」を発表しました。

上位10社はどのような企業なのか、顔ぶれを見ていきましょう。また、上位100社にランクインした日本企業についても見ていきましょう。

上位3企業は北欧諸国が占める

下の表は、2020 Global 100にランクインした上位10社のリストです。1位は、風力発電などの事業を展開している電力会社「オーステッド」(デンマーク)です。2位は、バイオテクノロジーで知られている「クリスチャン・ハンセン」です。1位、2位をデンマーク企業が獲得しました。3位は、再生可能エネルギー事業やバイオ燃料事業などを展開する「ネステ」(フィンランド)です。上位3社を北欧国で占める結果となりました。

参照:2020 Gloabal 100

 

4位はアメリカ合衆国のネットワーク機器開発企業のシスコシステムズです。5位のオートデスクはCADソフトを開発するソフトウェアハウスです。以下、ノボザイムズ(バイオ)、INGグループ(金融)、エネル(電力)、ブラジル銀行(金融)、アルゴンキン・パワー・アンド・ユーティリティ(電力)と続きます。残念ながら日本の企業は上位10位にはランクインしませんでした。

日本企業のトップは積水化学の12位

下の表は、2020 Global 100にランクインした日本の企業一覧です。100位以内にランクインしたのは6社でした。日本の企業のトップは、樹脂加工メーカーの積水化学工業です。前年の89位から大きく順位を上昇し12位に躍進しました。積水化学工業は、クリーンレベニューや廃棄物管理、イノベーション、従業員の定着率などの項目において高い評価を得ました。

参照:2020 Gloabal 100

 

日本企業の2位は薬品メーカーの武田薬品工業です。武田薬品工業は、エネルギーの生産性や温室効果ガスの改善、女性の上級管理職の割合などで高い評価を得ました。3位は電気機器メーカーのコニカミノルタです。コニカミノルタでは、2050年までに自社の排出量以上のCO2削減を目指しています。

4位は花王(化学)、5位はパナソニック(電機)、6位はトヨタ自動車(自動車)という結果でした。

なお、2019年にランクインしていたエーザイ(薬品)と横河電機(計測・制御)はランクから外れました。

探究学習白書2020