SDGs達成度世界ランキング、2020年日本は17位

2020年6月、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は、SDGsの達成度を調査したレポート「持続可能な開発報告書2020(Sustainable Development Report)」を公表しました。「持続可能な開発報告書」は、その年の世界各国におけるSDGsの達成状況をまとめた調査レポートです。

2020年の世界各国におけるSDGsの目標達成状況を見ていきましょう。

SDGs達成度、日本は前年より2位下げて17位

下の表は、各国のSDGs達成度を数値で示したものです。1位はスウェーデン(84.72ポイント)、2位はデンマーク(84.56ポイント)、3位はフィンランド(83.77ポイント)という結果でした。日本は17位(79.17ポイント)で、前年(2019年)よりも2ランクダウンという結果でした。

2020年SDGs達成度ランキング

参照:Sustainable Development Report(SDSN)

主要先進国のSDGs達成度

下のグラフは、主要先進国のSDGs達成度を時系列で示したものです。2016年、日本は74.96ポイントでしたが、2017年には80.18ポイントと80ポイントの大台に乗せました。その後、78ポイントから79ポイントの間を推移しています。

日本よりも上位の国は、フランス、ドイツ、イギリスの3か国です。アメリカ合衆国やイタリアは日本よりも下位ですが、ここ数年、高い伸びを見せています。

SDGs達成度・スコア推移(主要先進国)

参照:Sustainable Development Report(SDSN)

 

下のグラフは、SDGs達成度の順位を示しています。日本は2017年に11位まで上昇しましたが、その後は少しずつ順位を落としています。ドイツは5位前後を安推移しています。

SDGs達成度・順位推移(主要先進国)

参照:Sustainable Development Report(SDSN)

アジア主要国のSDGs達成度

下のグラフは、アジア主要国のSDGs達成度の推移を示したものです。2016年から2020年にかけて、日本はアジアの中で1位を継続しています。

インドは当初、50ポイントを割っていましたが2020年には61.92ポイントまで上昇しています。一方、シンガポールは2016年 74.61ポイントでしたが、2020年には67.00ポイントまで下げています。

SDGs達成度・スコア推移(アジア主要国)

参照:Sustainable Development Report(SDSN)

アジア主要国のSDGs達成度の順位推移を示したのが下図です。30位以内にランキングしているのは日本と韓国の2か国のみです。シンガポールは、ポイントの下降に伴い順位も大幅に下げています。

SDGs達成度・順位推移(アジア主要国)

参照:Sustainable Development Report(SDSN)

 

調査報告によるとシンガポールは、次の5項目について大規模な課題を残している(Major challenges remain)とされています。

  • SDGs 12「つくる責任 つかう責任」
  • SDGs 13「気候変動に具体的な対策を」
  • SDGs 14「海の豊かさを守ろう」
  • SDGs 15「陸の豊かさも守ろう」
  • SDGs 17「パートナーシップで目標を達成しよう」

ちなみに日本の抱える大規模な課題は、SDGs 12「つくる責任 つかう責任」、SDGs 13「気候変動に具体的な対策を」、SDGs 14「海の豊かさを守ろう」、
SDGs 15「陸の豊かさも守ろう」、SDGs 17「パートナーシップで目標を達成しよう」の5項目です。

探究学習白書2020